カーリングシューズの選び方

カーリングシューズ

カーリングシューズはアイスの上を滑るために一般的な靴とは異なる点がいくつかあります。

シューズの違いがカーリングのパフォーマンスに大きく影響するので、サイズを合わせるだけでなくカーリングシューズの特性を抑えた上で自分のシューズを選びましょう。

ここではカーリングシューズを選ぶ際に抑えるべきポイントを紹介します。

スライダー

カーリングシューズのスライダー

カーリングシューズには片方のソールに滑りやすい素材(スライダー)が取り付けられています。

右投げ(ストーンを右手で投げる方)は左足に左投げ(ストーンを左手で投げる方)は右足にスライダーが取り付けられたものを選びます。当社でシューズを購入の際は右投げ・左投げのどちらかをお選びください。

スライダーの厚さ

スライダーは様々な厚さがあり、厚いほどソールの曲げ強度とねじれ強度が増し、安定性が高くなりより滑りやすくなります。スライダーの厚さは1/4、5/32とインチで表し、数値が大きいほど厚くなります。 ゴールドラインのシューズはスライダーの滑りやすさをスピードで表し、スピードの数値が大きいほど滑りやすくなります。

スライダーの素材はホワイトテフロンが主流ですが、ステンレスなどの金属製スライダーもあります。金属製スライダーはテフロンスライダーよりも滑りやすいですが、よく冷やして使用しないとアイスを溶かしてしまう恐れがあるため注意が必要です。

低↑滑りやすさ↓高 1/16
1/16スライダー
(1.59mm)
最も薄く、滑りにくいスライダーです。バランスが取りやすいので、初めてカーリングをやってみようという方におすすめです。
3/32
3/32スライダー
(2.39mm)
ゴールドラインのスピード5に相当します。
アイスにまだ慣れていない初心者や入門者向けです。
1/8
1/8スライダー
(3.18mm)
初心者でも、どんどん練習をして上達を目指している方はこちらがおすすめです。
5/32
5/32スライダー
(3.97mm)
ゴールドラインのスピード7(Stormはスピード8)に相当します。
初心者から中級者へのレベルアップにおすすめです。
3/16
3/16スライダー
(4.76mm)
中級者向けスライダーです。滑りやすいので、初心者の方は慣れるまで時間がかかるかもしれません。
1/4
1/4スライダー
(6.35mm)
ゴールドラインのスピード10(Cycloneはスピード11)に相当します。
テフロンスライダーの中で最も厚く、滑りやすいスライダーです。上級者向けのため、初心者の方にはあまりおすすめしません。
金属スライダー
金属スライダー
1/4スライダーよりも滑りやすい上級者向けスライダーです。適切に扱わないとアイスにダメージを与えてしまうため、使用には注意が必要です。

カーリング経験が少なく、アイスを滑ることに慣れていない初心者・入門者の方は滑りにくい1/16、3/32、1/8スライダーのシューズから始めて、上達するとともに滑るシューズに交換していくことをおすすめします。

アイスを滑ることに自信のある方はいきなり滑るシューズを使ってもOKですが、滑ることに慣れていないとデリバリー時にバランスが取れず、かえって上達の妨げになる場合があるのでご注意ください。

ディスクスライダー

ディスクスライダーシューズ

アッシャムウルトラライトシリーズ、ハードラインなどのシューズはスライダーやゴムがソールに固定されておらず、ディスクという別パーツとして取り外しができるタイプのシューズです。

投げ手に合わせて片足にスライダーディスク、もう一方にゴム製のグリッパーディスクを取り付けます。

それぞれディスクは取り外しできるようになっているので、スライダーをもっと滑るものに変えたい!といった時もスライダーの交換だけで済むので、シューズごと買い替える必要はありません。ソールのゴムが減って踏ん張りが効かなくなってきた…といった時もグリッパーディスクを交換するだけでOKです。

このタイプのシューズを購入する場合は、つま先側のスライダーディスク(フロントディスク)とかかと側のスライダーディスク(バックディスク)をそれぞれ選んでください。

500シリーズグリッパーポッド

バランスプラス500シリーズはスライダーは取り外せませんが、ソールのグリッパー部分(グリッパーポッド)は取り外して交換することができます。

ツーピース/フルスライダー

フルスライダーとツーピーススライダー

スライダーはディスクスライダーのように前後2パーツに分かれているツーピースと、ソール全面にスライダーが付いているフルスライダーの2種類があります。フルスライダーはデリバリー時アイスに足を全面つける方向けですが、ツーピースのものはつま先を曲げやすく、かかとが上がってもスライダーの接地面積が大きいため安定したスライドが可能です。

ヒンジスライダー

ツーピーススライダーの多くは、つま先側スライダーが少しソールから浮いていますが(ヒンジスライダー)、これはつま先を曲げやすく、かかとを上げたデリバリーでも接地面積を大きくするためのもので、不良ではありません。

トゥーコート

トゥーコート

シューズのスライダーが付いていない方は、デリバリー時にアイスに接するためにつま先が摩耗していきます。そこで、シューズを長持ちさせるためにトゥーコートと言う保護コーティングを施すことをおすすめします。

シューズによって、最初からトゥーコートが施されているものと、トゥーコートのあり・なしを選択して頂くものがあります。(トゥーコートありを選択した場合別途料金がかかります)

トゥーコート比較

メーカーが加工するトゥーコートと、当社加工のトゥーコートが選べるものもありますが、当社加工のコートはメーカーの物と比べて厚く、頑丈に仕上がるのでおすすめです。

トゥーコートのないシューズでも、当社でトゥーコート加工することができます。また、お手持ちの既にトゥーコートが施されているシューズでも、ストーンとの接触ダメージからシューズを守るために両足にコートを施すことなども承っております。お気軽にご相談ください。

自分好みにトゥーコートを施したい方向けにトゥーコートキットも販売しております。

グリッパー(アンチスライダー)

グリッパー

スウィーピングする時など、滑る必要のない時はスライダーにグリッパー(アンチスライダーとも言います)というゴムカバーをかぶせて両足を滑らないようにします。グリッパーが付属するシューズと、別売りのシューズがありますのでご注意下さい。

別売りの場合でも、シューズ購入時にグリッパーありを選択して頂くと当社でシューズに合うグリッパーをお付け致します。(シューズの料金に加えグリッパーの料金がかかります)

種類の違うグリッパー

グリッパーが古くなった、穴が空いたなどでグリッパーを単品で購入する場合は、シューズのサイズとメーカーをよくご確認ください。シューズサイズによってグリッパーのサイズも異なりますし、シューズと同じメーカーのグリッパーでないとうまく取り付けられません。

※ハードラインのシューズはアッシャムのグリッパーを使用するのでご注意下さい

グリッパーは、シューズに付いたゴミが中に溜まりやすいので定期的に洗うことをおすすめします。

初心者におすすめのカーリングシューズ

お求めやすい価格の初心者・入門者向けシューズをご紹介します。

アッシャム エースウルトラライト
エースウルトラライト

スライダーを1/4、5/32、3/32と金属製スライダーから選ぶことができます。

スライダーディスクタイプのシューズなので、始めは滑りにくい3/32スライダーディスクにして、アイスに慣れてきたら5/32、1/4スライダーなどの滑りやすいスライダーディスクを別途購入して交換することで中級~上級クラスでも使い続けられます。

グリッパーも付属するのでこれ1つでシューズに必要なものが揃います。トゥーコートはメーカー製と当社加工のものから選べます。(どちらも別途料金がかかります)

バランスプラス 400シリーズ
400シリーズ

スタンダードで人気の高いシューズです。スライダーは1/4、3/16、1/8から選べます。

インソールが2つ付属するので自分に合った方を選択してください。グリッパーは別途料金が必要なのでご注意下さい。

1/8スライダーモデルはトゥーコートが施されていないので、トゥーコートをご希望の場合は当社が加工するためそちらも別途料金が発生します。

ゴールドライン G50チヌーク
G50 チヌーク

柔軟性と保温性を両立したIce Knit生地を使用しているG50シリーズの初心者向けモデル。

スライダーは3/32相当です。ソールは高級ラバーグリッパーを使用しており滑りにくいため安定感を求める方におすすめです。

グリッパーは別途料金が必要なのでご注意下さい。トゥーコートをご希望の場合は当社が加工するためそちらも別途料金が発生します。

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